すぐに声が枯れる・のどが痛くなる人はこの3つを押さえよう!
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伊藤 俊輔

「お腹から声を出して」「頭に響かせて」といった感覚的なものではなく、解剖学等の根拠に基づいた、論理的かつ具体的でわかりやすい指導をモットーとする京都大学法学部卒のボイストレーナー
  • 大きな声を出したり、長時間話したりすると、のどが痛くなるので、話すのがしんどい
  • カラオケに行っても、歌うとすぐに声が枯れて、気持ちよく歌えない
  • お酒の席でしゃべりすぎたり、二次会でカラオケに行くと、いつものどを壊してしまう

こんなお悩みはありませんか?

このような状態で無理に声を出していれば、歌うことも話すことすらもストレスになってしまいますよね。

現在ボイストレーナーをしている私も、以前は、すぐに声が枯れたり、のどが痛くなったりして、頻繁に病院に通う状況でした。
「自分は他の人よりものどが弱いのかな?」と思い、できるだけ声を使わないように気を付けていました。

しかし、そんな私でも、正しい声の出し方を身につけてからは、たとえお酒を飲みながら何時間歌っても、声が枯れたり、のどが痛くなることがなくなったのです。

あなたも、すぐに声が枯れたり、のどを痛めたりするのは「自分ののどが弱いからだ」と思っているかもしれません。
でも実際には、のどが弱いからではなく、発声の仕方に問題がある場合がほとんどです。

正しい声の出し方を身につければ、きっとあなたも楽に声を出すことができます。
ぜひこの記事で解説するポイントに気を付けて、声を出す練習をしてみてください。

1.声が枯れる・のどが痛くなる原因

すぐに声が枯れたり、のどが痛くなったりする主な原因は、「息の吐きすぎ」です。
必要以上に吐く息の量が多いと、その息を受け止めるために、声帯に過度な負担がかかってしまうからです。

では、なぜ多くの人が息を吐きすぎてしまうのでしょうか?
まずは、息を吐きすぎてしまう主な原因について解説します。

1-1.発声には息の量・スピードが大切だと思っている

音が出る原理は異なりますが、声を出すことは口笛を吹くことによく似ています。
口笛は息を吐きすぎると上手く鳴らず、適量の息が流されたときに、綺麗な音が鳴ります。
同様に、声も適量の息が流されたときに、最も豊かな響きが得られるのです。

しかし、声の場合は、たくさんの息を使ったり、勢いよく息を吐くことで、声帯に負担をかけつつも、ある程度大きな声を出すことが可能です。
たくさん息を使えば、大きな声が出たというその経験から、どうしても息の量が大切だと考えてしまい、息を吐きすぎてしまうのです。

大きな声を出すことと、肺活量はあまり関係がありません。
大きな声の出し方については、声が小さい人でも大きな声が出せる『常識破りな』3つの方法をご覧ください。

1-2.声帯がしっかり閉じていない

声はのどの中にある声帯という向かい合う二枚のひだが作り出しています。
声を出すとき声帯は閉じていて、その間を息が通ることで、声帯が振動し、声が作られます。

その際、声帯がしっかりと閉じていないと、息が効率良く声に変換されません
そして、息が効率良く声に変換されなければ、その分たくさんの息が必要となります。

したがって、声帯をしっかりと閉じることができなければ、大きな声を出そうとしたときに、息を吐きすぎてしまうのです。

1-3.のどが締まっている

無駄な力みによってのどが締まっていると声帯が圧迫され、上手く振動できなくなってしまいます。
そして声帯が上手く振動できない状態で、無理に大きな声を出そうとすると、息を吐きすぎてしまい、声帯に過度な負荷をかけることになるのです。

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2.声を枯らさない・のどを痛めない3つのポイント

それでは、次に、声帯に負荷をかけず、楽に声を出すためのポイントを解説していきます。

2-1.息をゆっくりと吐く

声帯はたくさんの息を受け止めることができません。
また、無理にたくさんの息を受け止めさせようとすれば、無駄な力みが生じ、のどが締まってしまいます。

声を出すときは、息をゆっくりと吐くように心がけてください。
寒い時期に、息が白くなるようなイメージで吐くとちょうどよい息の量、スピードになると思います。

2-2.声帯の適切な閉じ具合を覚える

声帯が開きすぎていると息が漏れ、閉じすぎているとのどが締まってしまいます。

正しい発声を身につけるには、声帯の適切な閉じ具合を覚える必要があります
まずは声帯を閉じた感覚を感じてみましょう。次の録音のように「ハッ」と息を止めてみてください。

このとき、のどの中で、何かが閉じたような感覚がありませんか?
それが声帯を閉じた感覚です。

声帯を閉じた感覚が分かったら、次はその状態で声を出していきます。
次の録音のように息を止めてから、「アッアッアッ」と発声してみましょう。
力いっぱい息を止めると声帯を閉じすぎてしまうので、軽く息を止めるようにしてください。

この練習をすることで、声帯の適切な閉じ具合を覚えることができます。

また、特に女性に多いのですが、声帯の閉じ具合が弱く、裏声でしか発声できない場合、そのままで大きな声を出すのには限界があります。
裏声しか出すことができない方や、自分が地声を出せているか分からないという方は、【チェストボイス】誰でも力強い地声で歌える3つのコツ!!をご覧ください。

2-3.のどの空間を広げる

のどの空間が狭すぎると、のどがしまったような苦しそうな声になり、声が出しづらくなります。

まずはのどの空間を広げてみましょう。
のどの奥に冷たい風が当たるようにしながら、大きく息を吸うことで、のどの空間の広がりを感じることができると思います。
その広がりを感じることができたら、その状態をできるだけ維持しながら、次の録音のように声を出してみてください。

のどの空間を広げて発声することができたら、次は声帯をきちんと閉じて発声しましょう。
のどの空間は維持した状態で、2-2.で練習した、声帯を閉じた状態で声を出す感覚を使い、次の録音のように声を出してみてください。

こうすることで、のどの空間を広げた状態で、声帯をきちんと閉じて発声することができます。

3.まとめ

いかがでしたか?
すぐにはできなかったという方も、繰り返し練習することで、次第に楽に発声することができるようになっていきます。
何度も練習して、声が枯れない・のどを痛めない発声方法を習得してください。

  • 声が枯れる・のどが痛くなる原因は息の吐きすぎ
  • 声を出すときは、寒い時期に、息が白くなるようなイメージでゆっくりと息を吐く
  • 声帯をきちんと閉じることで、息を効率良く声に変えることができる
  • のどの空間を広げることで、声が出しやすくなる
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