1オクターブ高い声だって楽に出せるミックスボイスとは
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伊藤 俊輔

京都大学法学部卒のボイストレーナー。解剖学等の科学的根拠に基づいた論理的な指導が支持され、これまで30を超える企業・大学・団体に対し、ボイストレーニング講座を実施。受講者は2,000人を超える。

あなたはキーの高い歌を歌おうとすると

  • 声を張り上げてしまう
  • のどが締まってしまう 
  • 裏返ってしまう

こんな症状で悩んでいませんか?

歌を始めた頃の私も、男声でいう高いファ#(mid2F#・F#4)が地声で出せる限界で、あなたと同様に、カラオケに行っても原キーで歌える曲がほとんどありませんでした。しかしその後、『ミックスボイス』ミドルボイス』と言われることもあります。)という発声法を身につけることでその悩みを解決することができたのです。ちなみに今では、ミックスボイスを使って以前の地声の最高音の1オクターブ高いファ#(hiF#・F#5)ですら出すことも可能になりました。

あなたもミックスボイスという発声法を身につけることができれば、必ずキーの高い歌も楽に歌えるようになります。

ミックスボイスって聞いたことはあるけどよくわからないという方もいらっしゃると思いますので、今回は、その高い声を楽に出すことができる『ミックスボイス』とは何かについて解説していきたいと思います。

※ 地声と裏声をスムーズに繋げるテクニックをミックスボイスと表現することもあります。詳しくは【ミックスボイス】地声と裏声をスムーズに繋げる3つの手順をご覧ください。

まずはミックスボイスとはどういう声か、聞いていただきましょう。B'zのボーカル稲葉浩志さんの声はこれぞミックスボイスといった声です。

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1.ミックスボイスとは楽に高い声を出す方法

動画でわかるように、B'zの稲葉さんは、通常裏声でしか出せない非常に高い音を強い声で楽々と出していますよね。

ミックスボイスとは、地声と裏声の中間的な声を意味し、裏声の音域を地声のように強い声で発声することができるテクニックです。

地声自体の音域を広げることについては限界があり、地声のまま無理に高い声を出そうとすることは、声を張り上げてしまったり、喉を締めてしまったりといった悪い発声につながります。無理なく楽に高い声を出すためには、このミックスボイスというテクニックの習得が不可欠なのです。

2.地声と裏声の中間的な声とは?

ミックスボイスを出すことができない人にとっては、地声と裏声の中間的な声と言われてもピンとこないと思いますが、このミックスボイスとは、『地声を発声する時に中心となって働く筋肉』と『裏声を発声する時に中心となって働く筋肉』が、バランスよく働いた状態での発声をいいます。順を追って解説していきます。

2-1.声が出る仕組み

声はのどの中にある声帯という二枚のひだが作り出しています。呼吸時には、声帯は開いた状態にあり、発声時には、声帯は閉じた状態になります。この閉じた声帯の間を息が通ることにより、声帯が振動し、声が作られるのです。

また、声の高さは声帯の長さ・厚さによって変化し、高い声を発声している時には声帯は長く・薄くなり、低い声を発声している時には声帯は短く・分厚くなります。

押さえる弦の太さや押さえる位置によって音の高さが変わるアコースティックギターの弦を思い出していただけると分かりやすいと思います。

2-2.『声帯を閉じる筋肉』と『声帯を引き伸ばす筋肉』

地声を発声する時には、声帯を閉じる筋肉が中心となって働くことで、声帯がしっかりと閉じ、声帯自体も分厚く、短くなります。その結果、強く太い声色となりますが、声の高さは裏声よりも低くなります。

※地声の出し方については、【チェストボイス】誰でも力強い地声で歌える3つのコツ!!をご覧ください。

それに対して、裏声を発声する時には、声帯を引き伸ばす筋肉が中心となって働くため、声帯の閉鎖は弱まり、声帯自体も薄く、長くなります。その結果、細い声色となりますが、地声よりも楽に高い声を出すことができるのです。

※裏声の出し方については、【ファルセット】誰でも簡単!綺麗な裏声を出す7つのコツ!をご覧ください。

声を出す時には、声帯を閉じる筋肉と声帯を引き伸ばす筋肉が連動して働いているため、どちらか一方の筋肉だけが働くということはないのですが、声帯を閉じる筋肉が優勢に働くと地声声帯を引き伸ばす筋肉が優勢に働くと裏声になるというわけです。

そして、この声帯を閉じる筋肉と引き伸ばす筋肉をバランスよく働かせることで、地声と裏声の両方の性質を兼ね備えたミックスボイスを出すことができるようになるのです。

3.ミックスボイスを出すための前提条件

ミックスボイスを出すためには、地声と裏声が同程度の強さを持つこと必要です。地声と裏声が同程度の強さを持つことで、声帯を閉じる筋肉と引き伸ばす筋肉も同程度まで強化され、それらをバランスよく働かせることが可能となります。

地声が強く、裏声が弱い方が多いのですが、まれに裏声が強く、地声が弱い方もいらっしゃいます。まずは自分の地声と裏声の強さのバランスをよく聴いて、地声と裏声の弱い方の声を強化していくことが、ミックスボイス習得の第一歩となります。普段から地声ばかり使っている人は裏声だけで歌ってみる、逆に裏声ばかり使っている人は地声だけで歌ってみるというのも弱い方の声を強化する練習として効果的です。

4.まとめ

  • 高い声を出すには、ミックスボイスという裏声の音域を地声のように強い声で発声することができるテクニックが不可欠
  • ミックスボイスを出している時は、『地声を発声する時に中心となって働く筋肉』と『裏声を発声する時に中心となって働く筋肉』が、バランスよく働いている状態であり、地声と裏声が同程度の強さを持つこと必要
  • 地声と裏声の弱い方の声を強化していくことが、ミックスボイス習得の第一歩

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